カントリーロード~セカンドシングルマザーの生きる道

行政書士を目指すシングルマザー。離婚・再婚・資格・貧困・教育・育児・登山・読書・絵手紙のことなど書いています。

実話

シングルマザー 鵬蘭 アラフォーです☆
開業目指して法律系の資格勉強中です。

趣味は、登山、ハイキング、ピクニック、絵手紙。読書。

秩父・飯能・奥多摩など好きです。

神社・仏閣も好きですが、中々忙しく巡ることができません。

いつか御朱印帳を持って秩父札所巡りをしたいです。

二度の離婚・再婚・起業・資格・貧困・育児・教育・趣味のことなど雑感を綴っています。

正直者なので少し毒舌な時があるかもしれません。
たまに空気が読めない時があるかもしれません。
悪気はありませんし、人は傷つけません。


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【実話】今だから言える訪問介護の闇その6(最終章)〜人生の終末

(※最終章です、長いので興味のない方はスルーでお願いします。)

奥様のご予定は中止になったとのことで、奥様は何とベッドで寝ていらっしゃいました。

私は焦りました。

いないはずの人が目の前にいるとこんなに驚くものかというくらい驚きました。

ちなみに旦那様は出かけていて、いませんでした。

怒っている奥様と私2人きり、気まずい空気が流れています。

まず奥様は寝ているところを勝手に部屋に入ったことにご立腹です。

(前日の打ち合わせではお部屋に入ることを了承いただいていましたが、そんな理屈は奥様には通じません)

そしてポケットから指輪を出すところも、たまたま見られていたようです。

「あなた!何でその指輪ポケットに入ってたのよ!」

当然の疑問だと思います。



私は、今までの経緯を全て正直にお話ししました。

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お母様が拾ってきたこと、ちょっとずつ戻しておこうと思ったこと、なぜそう思ったかなど、全て洗いざらいお話ししました。

奥様は鬼のような形相でしたが、一応話は全て聞いて下さいました。

半分は信じて、半分はまだ疑っているご様子でしたが、結局最終的に奥様は信じて下さいました。

もちろんこっぴどく怒られましたし、怒鳴られもしましたが、奥様は瞬間湯沸かし器でしたので、すぐに怒りは冷めました。

最後は苦笑して「あなたも仕方ない人ね〜」となぜかご機嫌です。

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冷静になった奥様は、私が今まで戻した宝石をみて、お母様が持ち出したのだと悟ったのだと思います。

実はその戻した宝石数点は、全て元々お母様のものだったらしいのです。

しかし、お母様が認知症になってからは奥様がお母様の宝石を管理することにしたそうです。

お母様は、奥様のお部屋で宝石を見つけた時、見覚えがあったものを無意識に選んで持ってきてしまったのだと思います。

たくさんの宝石の中からお母様が愛用していらしたお気に入りの宝石ばかり数点。

それをみた奥様はやはり私の話を信じるしかなかったのだと思います。

そして勝手にお部屋に入ったこと(了承済みでしたが一応)、また宝石の件を黙っていたことを心から謝罪しました。

私は責任を取り家政婦を辞めようと奥様にそう言いましたが、奥様は引き止めました。

その代わり(かどうか?)家政婦よりも、奥様のお稽古を本格的に手伝わされるようになりました。


お弟子さんたちの対応、お着物の管理に着付け。

続けているうちに私は着物の着付けを一通り覚えてしまいました。

結局色々あり、ヘルパー(介護職)は辞めてしまい、CADオペレーターとして設計事務所に再就職しましたが、週一のお稽古のお仕事だけは奥様の希望で続けていましたので、最終的に奥様から着付けの名取を頂けることになったのです。

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私はやっと今この歳になって、ヘルパー時代の私は若くてバカでしたが、あれはあれでよかったのだと思えるようになりました。

感情的で情緒的、良くも悪くもすぐに利用者さんに入れ込んでしまう自分。

一概にそれが悪いか正しいかなど、後になってみなければわかりません。

もちろん『介護職』という職業人としては失格だったと思います。

しかし、人間として色々成長できたのもあの時代があったからこそです。

当時は必死でした。(今もですが)

シングルマザーで2人の子供を(今は3人)育てながら、結果ヘルパーは辞めてしまいましたが、次の道が拓けたのも事実です。


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介護の仕事をしていると、様々な人生を目の当たりにします。

ヘルパー時代の経験は、良くも悪くも自分の人生の終末を考えさせられました。

人生に無駄なことなど一つもありません。

二度の離婚も元夫の暴力も・・・きっと。

今はまだ必死に生きてる途中ですが、いつか自分が死ぬ時には、パズルの欠片がぴったりはまるように人生の伏線を回収できればいいなと思っています。

そのために今を懸命に生きたいと思います。


終。

(※最後までスクロールしていただき、ありがとうございました)

 
★介護の闇はこちら。
【実話】今だから言える訪問介護の闇その1〜地獄の部屋
【実話】今だから言える訪問介護の闇その2〜家政婦とヘルパー
【実話】今だから言える訪問介護の闇その3〜家政婦が辞めていく理由
【実話】今だから言える訪問介護の闇その4〜ヘルパーの適性
【実話】今だから言える訪問介護の闇その5〜最後の宝石
【実話】今だから言える訪問介護の闇その6(最終章)〜人生の終末

★ヘルパーセクハラシリーズはこちら。
【実話】女性ヘルパーの介護はセクハラの巣窟〜その1
【実話】女性ヘルパーの介護はセクハラの巣窟〜その2
【実話】女性ヘルパーの介護はセクハラの巣窟〜その3(前半)
【実話】女性ヘルパーの介護はセクハラの巣窟〜その3(後半)

 

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【実話】今だから言える訪問介護の闇その5〜最後の宝石

(※読まれて嫌な気分になる方はスルーを推奨いたします。記憶が曖昧なところもありますので一部フィクションの部分もありますのでご了承ください)


ヘルパーとしての適性は私にはありません。

ですので早々に(約1年ほど)介護職から撤退いたしました。

人間ですから判断ミスもありますし、後からでしたら通りすがりにいくらでも批判はできます。

『今そこを通り過ぎた人間を分析して批判してみてください』というクエストを出されれば、粗探しをすれば批判なんて簡単です。

ただ当事者の視点になればまた別の分析結果が出てきます。

どういう経緯でそう考えたか行動したかは、結局本人しかわかりません。

本人にすらわからない時もあるので他人には計り知れないことでしょう。

人の判断は表裏一体、正誤なんてありません。

口は災いの元。

自分自身にそう言い聞かせ、なるべく人は批判しないようにスルースキルを身につけようと今回のことで学びました。

失敗は今後に生かします。


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奥様と旦那様のお食事と、お母様のお食事はもちろん違います。

それこそ、調理器具も、調味料も自宅とは違います。

食材も旦那様が買っておいて下さったものを使いますので、『あるもの』で何でも作れないといけません。

その点は私は得意でした。

ヘルパーとしての私の適性はお料理だったかもしれません。

私は家庭料理しか作れませんでしたが、奥様と旦那様は外食が多いので、普通の家庭料理が案外好評でした。

いつの日だったか「あら、このチャーハン美味しいわね!」と奥様がおっしゃったのはチャーハンではなくチーズドリアでしたが。

高級なお料理はよくご存知ですが、家庭料理はよく知らないようです。

お母様も食事は残さずよく召し上がります。

歯のない歯茎のみで召し上がるので、かなり柔らかく煮たり潰したりして作りますが、ほとんど毎回完食されます。

奥様は機嫌のいい時は、「冷蔵庫に入ってる食材を何でも使って料理してね」なんて声をかけてくださいますが、「何であの食材使ったのよ!あれはお土産用に買ってきて友達に渡すものだったのに!」急にヒステリックに怒り出したりします。

そんなことは最初に言って頂かないと、こちらとしてもわかりません。

(見た目にも普通の食材と一緒に冷蔵庫に入っていたので)

機嫌を損ねるともう奥様のお部屋に入ることすらできません。

そうなると片付けもアイロンがけもその日はできないので、洗濯と夕食の支度だけです。

すると翌日の仕事が増えてしまい大変ですが、それでも私はなんとか無難にヘルパーも家事も淡々とこなしていました。

お母様が拾ってきてしまった奥様の宝石も何個か戻しておいて、あとは最後の一個でした。

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最後の一個、これが中々ネックです。

中々返すタイミングが見つかりません。

もうこのままお母様の宝箱に入れておいてもいいかな、とも思ったのですが、せっかくここまで返せたので最後までやり遂げたかったのだと思います。

(正直10年以上前の話ですので記憶も曖昧です)

そして最後の一個、やっと返せるタイミングがきました。

すでに初めて訪問した日から半年ほど経っていました。

奥様と旦那様が揃ってお出かけされるというので、留守を任されました。

鍵を預かっていましたので、朝はお母様のお部屋へ直行、一通りのヘルパーをして、宝石を一個ポケットにしまい、午後奥様のお部屋へ向かいました。

まず例のごとく散らかっているお洋服を洗濯物と分類し、お着物をハンガーにかけます。

そして落ちていたアクセサリー、宝石、帯留めを拾い、いつものように棚に置きます。

その時、ポケットからお母様の拾ってきた指輪を出して一緒に棚に置いた瞬間、「あなた!」と奥様の甲高い声が聞こえました。

いらっしゃらないと思っていた奥様は何とベッド寝ていらっしゃったのです!


つづく。

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【実話】今だから言える訪問介護の闇その2〜家政婦とヘルパー
【実話】今だから言える訪問介護の闇その3〜家政婦が辞めていく理由
【実話】今だから言える訪問介護の闇その4〜ヘルパーの適性
【実話】今だから言える訪問介護の闇その5〜最後の宝石
【実話】今だから言える訪問介護の闇その6(最終章)〜人生の終末

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【実話】今だから言える訪問介護の闇その4〜ヘルパーの適性

(※読まれて嫌な気分になる方はスルーを推奨いたします。記憶が曖昧なところもありますので一部フィクションの部分もありますのでご了承ください)

介護の仕事は賃金が安く、その割にはきつい仕事です。

資格も割と手軽に取れてしまうので、気軽な気持ちで始めると、様々なトラブルに巻き込まれたりします。

私も世の中のヘルパーブームの波に乗り、稼げると勘違いし、適性もないのにヘルパーの資格を取ってしまいました。

若かったのです。

介護を、いえ、人生をなめていました。

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先日お母様が見せてくれた奥様の部屋から拾ってきた宝石たち。

私にはどれくらいの価値があるのかわかりませんが、きっと一個数百万とかするのだと思います。

私がセコセコ働いても一日1万円にもなりません。

奥様の一回の外食は1万円。

奥様の1万円は凡人の千円感覚です。

そして奥様の愛車はベンツ。

その愛車のベンツで週に一回エステに通い、お着物でパーティーや会合に出席する時には必ず美容室で日本髪を結います。

生活が一般人とはかけ離れています。

よく、テレビでセレブの特集をしていますが、まさにあんな感じです。

私は子どもの時から貧乏でしたので、大金持ちとまでは言いませんが、小金持ちくらいにはなりたいといつも思っていました。

(今でも思っていますが)


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お母様の介護は午前中2時間です。

お昼はお母様と一緒に私が作った料理を一緒に食べ(昼食込みの契約でした)お昼時間が終わると今度は家政婦として働きます。

お母様が先日見せてくれた宝石の一個を戸棚から出してエプロンのポケットに入れ、奥様の居住スペースに伺いました。

奥様はお着物を着て愛車のベンツで美容室に髪を結いに行かれました。

私はいつものように、洗濯機を回し、食器を洗い、掃除機をかけ、アイロンがけをし、お部屋の片付けなどをしていました。

やはり床には宝石や帯留めなどが散乱しています。

私はそれを拾い、先ほどお母様のお部屋から持ってきた宝石と一緒に棚に置きました。

どうせ散らかしてる奥様のことだから棚に一個増えたって気づかないでしょう。

私は何だか悪いことをしているような感覚で緊張してしまいましたが、その日はあっけなく一個返すことに成功してしまいました。

この調子でいけば後数個くらい返すのなんて簡単ね、なんて私は高を括ってしまったのです。


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片付けが終わると次は夕食の準備に入ります。

その前にちょっとお母様の様子を見に行くとお母様はぐっすりお昼寝中でした。

お母様は90歳代にしては肌艶がよく、寝顔はまるで純粋な子どものようでした。

そんな純粋なお母様を、奥様のヒステリーから守るために宝石を全部返すぞ!
なんてその時なぜか私は、そんな正義感に燃えていました。

そんなすぐに情に流されるところが、私のヘルパーとして、いえ、人間関係を構築する上での最大の欠点でした・・・


つづく。

【実話】今だから言える訪問介護の闇その5〜最後の宝石

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【実話】今だから言える訪問介護の闇その2〜家政婦とヘルパー
【実話】今だから言える訪問介護の闇その3〜家政婦が辞めていく理由

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【実話】今だから言える訪問介護の闇その3〜家政婦が辞めていく理由

(※読まれて嫌な気分になる方はスルーを推奨いたします。記憶が曖昧なところもありますので一部フィクションの部分もありますのでご了承ください)

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家政婦を初めて、数週間がたったある日、訪問すると奥様の様子がいつもと違います。

具合でも悪いのかな?と気になっていましたが、そのまま介護と家事をやっていました。

一通り終わって、帰ろうと支度している時に、奥様が私にこう言いました。


「ねえ?宝石がなくなってるのよ・・・あなた知らない・・・?」


・・・!

あきらかに私を疑っています。

ショックで動揺を隠しきれません。



実はヘルパーをやってると正直こういうことはよくあります。

お年寄りが、あれがない!これがない!ヘルパーが盗んだ!と言って大騒ぎします。

一度、便秘薬がなくなった!いつもの同じところに置いてあるのにない!と言われ疑われたことがあります。

そんなもの盗むはずありません。

私は、また始まった、と思いなだめながら家中を探すと、座布団の下から出て来ました。

それでもその人は疑ったことは謝らず、自分はこんなところに置いていない、ヘルパーが置いたんだ!と言い張り、その御宅のヘルパーを辞めさせられました。

その人は少し認知症気味でしたが、本人に自覚がなく、どこに置いたかすぐ忘れるくせに自分はまだ頭はしっかりしてると思い込んでる方でしたので、別のヘルパーが訪問してもすぐに同じトラブルでヘルパーチェンジです。

チェンジチェンジって、私たちデリヘル嬢ではありません!



話が逸れましたが、今回は、ヘルパーとして対利用者さん、との話ではなく、家政婦としてのお話しです。

しかも金額も、便秘薬とかそんなレベルではなく何百万というお話です。


しかし百歩譲ってお金に困っていたとしても、絶対に盗むなんてあり得ません!

そこまで人間、落ちぶれていません。

毎日一生懸命、介護して、家事をして、信頼関係も出来て来た頃に疑われ、私は怒りや悲しみや虚しさという負の感情が一気に湧き出して来ました。


私が奥様のお部屋を片付けていた時に、毎回思ってたこと。

『こんなにあちこちに宝石や、高級な着物や帯留めが部屋中の床に散らばっていたら、どこに何があるかわからなくなるだろうな、金持ちは感覚が違うんだわ』と思いながら床に落ちてた宝石類は置き場がなかったので拾ったら棚の上に置いていました。


『ああ、そういうことか・・・』

そして私は疑われて、その時、何となく気づきました。

『奥様が家政婦を辞めさせる時ってきっと毎回こういう理由なんだ』ということに。

ヒステリックでワガママな奥様は、今までもあれがなくなった、これがなくなった、と家政婦のせいにして、それでトラブルになり、皆、辞めていったのだと思います。

でも私は疑われても、一歩も引かず、どんなに嫌味を言われても知りません!と言いました。

当然です、だって本当に知らないのですから。


虚しくなりましたし、急にモチベーションも下がりましたが、シングルマザーはパートタイマーの主婦とは違い、仕事は簡単には辞められません。

翌日も奥様宅に伺い、当然のように家事をしていました。

その日はもう何も言ってこなかったので、宝石がどこかで見つかったのだと思いました。

私はお稽古のお手伝いもしていたので、私に辞められると困ると奥様も思ったのかもしれません。

ヒステリックでワガママな奥様でしたが、その後はあまり何も言わなくなりました。


数日後、お母様の介護で訪問した時に、お母様のお部屋に調理をした料理を持って入ると、お母様があるものを私に見せてこう言いました。

「あなたにこれ、似合うわよ。これあなたにあげるわ、あなたが喜ぶと思って♪』

と言い、高級な宝石を差し出して来ました。

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私は持ってる料理の入ったお盆をひっくり返しそうになりました。


・・・これ!


「・・・お母様?この宝石どうされたんです?これはお母様のですか?」

と聞いてみました。

するとお母様は、

「娘の部屋に行った時に落ちてたの拾って来たのよ。綺麗だから欲しくなって。でもこれあなたの方が似合いそうだからあなたにあげるわ。私はまた拾ってくるから♪」

お母様は嬉しそうに教えてくれます。


お母様は週に一度お風呂に入ります。

お風呂は奥様の居住空間の3階にしかなく、お風呂の日だけは3階に上がれるのです。

しかし、入浴介助は別の入浴の事務所が入っていたので、私は立ち会っていませんでした。

「お母様、それは娘さん(奥様)の宝石ですよ。お母様、他にも宝石持って来たことありますか?」

と聞いてみると、お母様は嬉しそうに戸棚を開け、たくさんの宝石や帯留めを見せてくれました。


・・・そういうことか。


今まで奥様がなくなったと言っていた宝石はお母様が持ち出していたのです。

お母様はもちろん悪気なんてありません。

ただ綺麗な石が落ちてたので拾って来ただけ。

子供が河原で綺麗な石を発見して、内緒で家に持ち帰り秘密の宝箱に入れるあの感覚です。

私はこれを奥様に言うべきか。

けれど奥様に話すと奥様はお母様に激高なさるでことでしょう。

奥様の性格ですとヒステリックに叫び、手が出るかもしれません。

私はどうしたものかと悩みました。

事務所に相談すればきっとすぐに奥様に話してしまうでしょう。

私は事務所に話すことはすぐにはしませんでした。


そして数日後、私が出した結論は『私が内緒で奥様の部屋にちょっとづつ戻しておこう』というものでした。

奥様のお部屋はすぐに散らかります。

奥様は日に何度も着替え、宝石も付け替えるので、あちこちに脱ぎ散らかした着物、スーツ、宝石、帯留めが落ちています。

それを片付けるのは私の仕事なので、その時にちょっとずつお母様の持ち出した宝石を戻しておこうと思ったのです。

浅はかな知恵ですが、その時はいい考えだと思ってしまったのです。

つづく。

★訪問介護の闇
【実話】今だから言える訪問介護の闇その1〜地獄の部屋
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【実話】女性ヘルパーの介護はセクハラの巣窟〜その1
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【実話】今だから言える訪問介護の闇その2〜家政婦とヘルパー

(※読まれて嫌な気分になる方はスルーを推奨いたします。記憶が曖昧なところもありますので一部フィクションの部分もありますのでご了承ください)

お母様は認知症でしたが、優しくて可愛いくて、大好きでした。

介護に私情を入れてはいけないとはわかっていても、人間ですから仕方ありません。

そこを割り切れるかどうかは良くも悪くもその人の資質です。

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お母様に少しでも快適に過ごしていただこうと、一生懸命、身体を拭き、ドライシャンプーをし、服は毎回着替えさせ、食事も食べやすい大きさで柔らかく火を通し、介助しながら食べていただきました。

お母様はみるみる元気になっていきました。

認知症は治りませんが、身体的に快適になるだけで、こんなにも人は健康になるのだと実感しました。

このままヘルパーが入らなければ、お母様は、正直もう何ヶ月ももたなかったと思います。

掃除をしていない部屋で汚物にまみれ、賞味期限切れの生ものの食事を日に一度与えられ、話し相手もなく部屋に閉じ込められ、いつ感染症になってもおかしくない状態でした。

当時は自分も若く健康でしたので、その部屋で介護をしても健康でしたが、現在40歳を過ぎてあの部屋に入ったら、すぐに体調崩すような気がします。

そう考えると、介護は健康な人がやるに越したことはありません。

しかし、奥様も若くは見えましたが当時60代、今思えば老々介護で奥様も病んでいらしたのかもしれません。

旦那様はもちろん、自分の親ではないので、危険がないように見張る程度で、部屋には一切近づこうとはしませんでした。

認知症を目の当たりにして、お二方ともそんなお母様を受け入れられなかったのだと思います。

それにお嬢様育ちの奥様がお母様のオムツを替えたり、汚物を処理したりなんて出来るわけがありません。

ヘルパーでそれが仕事でお金が発生するので私は出来ましたが、自分の親が認知症になったら、奥様と同じように逃げ出したくなるかもしれません。

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そんな家族の気持ちなどつゆ知らず、お母様は元気に部屋の中をウロチョロウロチョロ歩き回っています。

足腰は丈夫な方でした。

しかし、部屋の中だけでは運動不足になることは確実なので、それは事務所に伝え、お散歩介助も介護時間に入れて貰いました。

そのことを奥様に話すと、頑なにお母様を外出させようとはしませんでした。

どうやら、近所の目を気にしたようです。

地元のお偉いさん(政治家や弁護士や社長さんなど)と懇意にしていたため、自分の親のそいういう姿を誰にも見せたくなかったのだと思います。


仕方なく私は、部屋の中でできる軽い体操をしたり、おしゃべりをしたり折り紙を折ったり、歌を歌ったりして脳を活性させようと、色々頑張りました。

そしてそんな私見て、ありがたいことに奥様はとても気に入ってくださりました。

そして、私を家政婦にしたいと言ってくださったのです。

介護の時間は決められています。

それ以外の時間で、空いてる時間帯に来て欲しいとのこと。

事務所は通さず、個人で契約をしました。

保険(労災)もないし、個人契約とはいえ、口約束の契約でしたので多少不安もありましたが、なんと言っても事務所を通さない分、時間給もとてもよかったので、母子家庭の私はもちろん断るわけもありません。

奥様はお稽古の先生もしてらしたので、そのお稽古のお手伝いや家の掃除、洗濯、料理など全て任されました。

その頃はたまたま他の利用者さんが入院してして訪問先がなかったので、ほぼ毎日奥様の御宅に通っていました。


つづく。

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