(※読まれて嫌な気分になる方はスルーを推奨いたします。記憶が曖昧なところもありますので一部フィクションの部分もありますのでご了承ください)


ヘルパーとしての適性は私にはありません。

ですので早々に(約1年ほど)介護職から撤退いたしました。

人間ですから判断ミスもありますし、後からでしたら通りすがりにいくらでも批判はできます。

『今そこを通り過ぎた人間を分析して批判してみてください』というクエストを出されれば、粗探しをすれば批判なんて簡単です。

ただ当事者の視点になればまた別の分析結果が出てきます。

どういう経緯でそう考えたか行動したかは、結局本人しかわかりません。

本人にすらわからない時もあるので他人には計り知れないことでしょう。

人の判断は表裏一体、正誤なんてありません。

口は災いの元。

自分自身にそう言い聞かせ、なるべく人は批判しないようにスルースキルを身につけようと今回のことで学びました。

失敗は今後に生かします。


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奥様と旦那様のお食事と、お母様のお食事はもちろん違います。

それこそ、調理器具も、調味料も自宅とは違います。

食材も旦那様が買っておいて下さったものを使いますので、『あるもの』で何でも作れないといけません。

その点は私は得意でした。

ヘルパーとしての私の適性はお料理だったかもしれません。

私は家庭料理しか作れませんでしたが、奥様と旦那様は外食が多いので、普通の家庭料理が案外好評でした。

いつの日だったか「あら、このチャーハン美味しいわね!」と奥様がおっしゃったのはチャーハンではなくチーズドリアでしたが。

高級なお料理はよくご存知ですが、家庭料理はよく知らないようです。

お母様も食事は残さずよく召し上がります。

歯のない歯茎のみで召し上がるので、かなり柔らかく煮たり潰したりして作りますが、ほとんど毎回完食されます。

奥様は機嫌のいい時は、「冷蔵庫に入ってる食材を何でも使って料理してね」なんて声をかけてくださいますが、「何であの食材使ったのよ!あれはお土産用に買ってきて友達に渡すものだったのに!」急にヒステリックに怒り出したりします。

そんなことは最初に言って頂かないと、こちらとしてもわかりません。

(見た目にも普通の食材と一緒に冷蔵庫に入っていたので)

機嫌を損ねるともう奥様のお部屋に入ることすらできません。

そうなると片付けもアイロンがけもその日はできないので、洗濯と夕食の支度だけです。

すると翌日の仕事が増えてしまい大変ですが、それでも私はなんとか無難にヘルパーも家事も淡々とこなしていました。

お母様が拾ってきてしまった奥様の宝石も何個か戻しておいて、あとは最後の一個でした。

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最後の一個、これが中々ネックです。

中々返すタイミングが見つかりません。

もうこのままお母様の宝箱に入れておいてもいいかな、とも思ったのですが、せっかくここまで返せたので最後までやり遂げたかったのだと思います。

(正直10年以上前の話ですので記憶も曖昧です)

そして最後の一個、やっと返せるタイミングがきました。

すでに初めて訪問した日から半年ほど経っていました。

奥様と旦那様が揃ってお出かけされるというので、留守を任されました。

鍵を預かっていましたので、朝はお母様のお部屋へ直行、一通りのヘルパーをして、宝石を一個ポケットにしまい、午後奥様のお部屋へ向かいました。

まず例のごとく散らかっているお洋服を洗濯物と分類し、お着物をハンガーにかけます。

そして落ちていたアクセサリー、宝石、帯留めを拾い、いつものように棚に置きます。

その時、ポケットからお母様の拾ってきた指輪を出して一緒に棚に置いた瞬間、「あなた!」と奥様の甲高い声が聞こえました。

いらっしゃらないと思っていた奥様は何とベッド寝ていらっしゃったのです!


つづく。

★介護の闇はこちら。
【実話】今だから言える訪問介護の闇その1〜地獄の部屋
【実話】今だから言える訪問介護の闇その2〜家政婦とヘルパー
【実話】今だから言える訪問介護の闇その3〜家政婦が辞めていく理由
【実話】今だから言える訪問介護の闇その4〜ヘルパーの適性
【実話】今だから言える訪問介護の闇その5〜最後の宝石
【実話】今だから言える訪問介護の闇その6(最終章)〜人生の終末

★ヘルパーセクハラシリーズはこちら。
【実話】女性ヘルパーの介護はセクハラの巣窟〜その1
【実話】女性ヘルパーの介護はセクハラの巣窟〜その2
【実話】女性ヘルパーの介護はセクハラの巣窟〜その3(前半)
【実話】女性ヘルパーの介護はセクハラの巣窟〜その3(後半)



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