(※読まれて嫌な気分になる方はスルーを推奨いたします。記憶が曖昧なところもありますので一部フィクションの部分もありますのでご了承ください)

お母様は認知症でしたが、優しくて可愛いくて、大好きでした。

介護に私情を入れてはいけないとはわかっていても、人間ですから仕方ありません。

そこを割り切れるかどうかは良くも悪くもその人の資質です。

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お母様に少しでも快適に過ごしていただこうと、一生懸命、身体を拭き、ドライシャンプーをし、服は毎回着替えさせ、食事も食べやすい大きさで柔らかく火を通し、介助しながら食べていただきました。

お母様はみるみる元気になっていきました。

認知症は治りませんが、身体的に快適になるだけで、こんなにも人は健康になるのだと実感しました。

このままヘルパーが入らなければ、お母様は、正直もう何ヶ月ももたなかったと思います。

掃除をしていない部屋で汚物にまみれ、賞味期限切れの生ものの食事を日に一度与えられ、話し相手もなく部屋に閉じ込められ、いつ感染症になってもおかしくない状態でした。

当時は自分も若く健康でしたので、その部屋で介護をしても健康でしたが、現在40歳を過ぎてあの部屋に入ったら、すぐに体調崩すような気がします。

そう考えると、介護は健康な人がやるに越したことはありません。

しかし、奥様も若くは見えましたが当時60代、今思えば老々介護で奥様も病んでいらしたのかもしれません。

旦那様はもちろん、自分の親ではないので、危険がないように見張る程度で、部屋には一切近づこうとはしませんでした。

認知症を目の当たりにして、お二方ともそんなお母様を受け入れられなかったのだと思います。

それにお嬢様育ちの奥様がお母様のオムツを替えたり、汚物を処理したりなんて出来るわけがありません。

ヘルパーでそれが仕事でお金が発生するので私は出来ましたが、自分の親が認知症になったら、奥様と同じように逃げ出したくなるかもしれません。

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そんな家族の気持ちなどつゆ知らず、お母様は元気に部屋の中をウロチョロウロチョロ歩き回っています。

足腰は丈夫な方でした。

しかし、部屋の中だけでは運動不足になることは確実なので、それは事務所に伝え、お散歩介助も介護時間に入れて貰いました。

そのことを奥様に話すと、頑なにお母様を外出させようとはしませんでした。

どうやら、近所の目を気にしたようです。

地元のお偉いさん(政治家や弁護士や社長さんなど)と懇意にしていたため、自分の親のそいういう姿を誰にも見せたくなかったのだと思います。


仕方なく私は、部屋の中でできる軽い体操をしたり、おしゃべりをしたり折り紙を折ったり、歌を歌ったりして脳を活性させようと、色々頑張りました。

そしてそんな私見て、ありがたいことに奥様はとても気に入ってくださりました。

そして、私を家政婦にしたいと言ってくださったのです。

介護の時間は決められています。

それ以外の時間で、空いてる時間帯に来て欲しいとのこと。

事務所は通さず、個人で契約をしました。

保険(労災)もないし、個人契約とはいえ、口約束の契約でしたので多少不安もありましたが、なんと言っても事務所を通さない分、時間給もとてもよかったので、母子家庭の私はもちろん断るわけもありません。

奥様はお稽古の先生もしてらしたので、そのお稽古のお手伝いや家の掃除、洗濯、料理など全て任されました。

その頃はたまたま他の利用者さんが入院してして訪問先がなかったので、ほぼ毎日奥様の御宅に通っていました。


つづく。

★介護の闇はこちら。

【実話】今だから言える訪問介護の闇その1〜地獄の部屋
【実話】今だから言える訪問介護の闇その2〜家政婦とヘルパー
【実話】今だから言える訪問介護の闇その3〜家政婦が辞めていく理由
【実話】今だから言える訪問介護の闇その4〜ヘルパーの適性
【実話】今だから言える訪問介護の闇その5〜最後の宝石

★ヘルパーセクハラシリーズはこちら。

【実話】女性ヘルパーの介護はセクハラの巣窟〜その1
【実話】女性ヘルパーの介護はセクハラの巣窟〜その2
【実話】女性ヘルパーの介護はセクハラの巣窟〜その3(前半)
【実話】女性ヘルパーの介護はセクハラの巣窟〜その3(後半)

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